
手彫りの印鑑の大きな特徴というと、1つ1つ手作業で彫っていくので、それぞれ同じ文字の印鑑でも違いがあります。
まずは、彫る前に職人が印面に筆で字入れを行い、手書きなので同じ文字でもまったく同じ文字を書くことはできません。
その後、印面に書いた文字にそって、手で掘っていき、印鑑を作成します。
彫る場合も、手作業となり、同じ文字でも多少の違いが出てくるので、まったく同じ字の印鑑を2個作ることは出来ないのです。
同じ文字でも、微妙に跳ねや払いの部分で違いがあります。手彫りであれば、購入者の細かい注文にも応えてくれることもあり、融通が利きます。これが機械彫りとなると、パソコンのフォントを使い、どのフォントを使っているかわかれば、同じ物を簡単に作れます。
彫るときも機械で彫るので、仕上がりに微妙な違いはなく、同じ物を作れます。このようなことがあるので、やはり実印や銀行印などの、重要な場面で使うような印鑑では、手彫りで作った方が良いと言えます。手彫り作成の印鑑は、偽造されにくいと言えますが、デメリットもあります。
機械彫りの印鑑と比べるとどうしても手間がかかり値段が高くなり、手作業で彫るために、仕上がりまでも時間がかかってしまいます。つづいては手彫り印鑑の耐久性と美しさについて紹介していきます。